手頃な価格で購入でき、かつ新築のような快適な空間を手に入れられるなどの理由で、リノベーション済みマンションを購入する人が増えています。リノベーション済みの物件はメリットも多い反面、気を付けなくてはいけない点もありますので事前に確認することが大切です。今回は、リノベーション済みマンションで多い失敗事例についてご紹介していきます。
リノベーション済みマンションの購入で多い失敗例の一つが、水回り関係のトラブルです。無理な設計で水回りに負担が掛かり、住み始めて数年も経たないうちに修理をする羽目になったという事例は少なくありません。排水管などの目視で確認できない部分は内見の時に見落としがちです。配置換えが行われている場合は無理が生じていないかを確かめておく必要があるでしょう。
水回りと並んで多い失敗例が、換気関係のトラブルです。戸建て住宅に比べてマンションなどの集合住宅は窓の数が少なく、湿気が溜まりやすくなります。窓を開けた時の風通しの良さだけでなく、換気扇の位置や機能性は重要なポイントです。特に築年数が経過している物件は、リノベーションで見た目は新しくても設備が老朽化していることもあります。内見時に実際に使ってみて、問題がないか確かめましょう。
マンションのように隣の家との距離が近い物件では、日常生活で出る音が騒音被害となるケースもあります。特にリノベーションで間取りが変更されている場合、設計の変更で音漏れがしやすくなったという事例は少なくありません。こちらの音が聞こえるということは、隣の家の生活音も入ってきます。日中の内見時は隣が不在で気が付かず、生活を始めてから夜の騒音に悩まされることもありますので注意が必要です。
リノベーションマンションを購入する時に、デザインや価格だけを基準に決めてしまう人は多いです。しかし、設備や騒音などトラブルの内容によっては購入してからでは対処が難しいケースもあります。デザインにこだわる過ぎると構造的に無理が生じやすくなりますので、見た目だけで判断せずに細かい点をチェックするようにしましょう。