どの建物も経年劣化するため、定期的にリフォームやリノベーションを施さなければなりません。居住者の年齢や数に応じて住みやすい環境を整えるためには、原状回復だけのリフォームに留まらず、様々な工夫を加えるリノベーションが必要です。しかし、リノベーションには相当の費用がかかります。リノベーションの費用を抑える方法はないのでしょうか。
リノベーションには、補助金制度があります。とはいっても、全てのリノベーションに補助金が出る訳ではありません。断熱性や耐震性などを高めたり、バリアフリーを導入するリノベーションに補助金制度が適用されます。省エネや災害防止に貢献できるリノベーションは、社会全体のクオリティを向上させるからです。また、こうしたリノベーションを施すと、所得税や固定資産税の減税措置も受けられます。このように、公的支援制度を利用すれば、リノベーションの費用を安く抑えることが可能になります。
リノベーションを手がける会社は設計事務所や工務店をはじめ、不動産屋やハウスメーカーなど様々です。依頼先によって費用に差が出ますので、どこにリノベーションを頼むか慎重に検討しましょう。一般的に、設計事務所はリノベーションを別途工務店に発注することになるため割高です。工務店は設計が専門ではないため、別途設計料がかかります。ハウスメーカーは大がかりな広告をしていることが多く、宣伝費用が料金に上乗せされます。
トータルで安上がりなのは、リノベーション専門の会社だと言えるでしょう。リノベーション会社の中でも、自社設計・自社施工のオール・ワンストップ・リノベーション会社に発注すると、安く済む可能性が高いです。
依頼先によって、リノベーションの費用はかなりの差が出ます。設計から施工まで一括して行えるオール・ワンストップ・リノベーション会社を検討するのが賢明でしょう。先々のことを考えて、実効性の高い断熱材を使用したり、頑丈な建材を用いて耐震性を強めたりして、補助金制度を利用できるリノベーションを施しておくのも有効です。